本読み中級編の三冊。
本読み初心者の方へのおすすめ傑作本三冊。 - 思考は揺らめく道化師の羽
初心者向けの本じゃ物足りない、もっと刺激がほしい、少し成長したいなと思うときに読みたくなるような三冊を紹介しよう。
- 作者: 川上未映子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/07/15
- メディア: 文庫
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まずはこれ。川上未映子のわたくし率 イン 歯ー、または世界 (講談社文庫)。
この奇怪なタイトルと中身のぶっ飛んだ内容に、度胆を抜かれる、はず。
一言でいうと、永遠にぶっ放される言葉のマシンガンです。
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2002/02/28
- メディア: 文庫
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お次はこれ。村上春樹の神の子どもたちはみな踊る (新潮文庫)。
表題作をはじめ、「かえるくん、東京を救う」、などどこかファンタジックなのに現実を見据えた作品が多い。
なぜならこの本が書かれた時はオウム真理教の地下鉄サリン事件や震災があったから。
少しこの秋は時代背景を考えながら読んでみるのもいいかも。
もちろん、物語としても楽しめるのでおすすめ。
- 作者: 石田衣良
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2001/12/01
- メディア: 文庫
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最後はこれ。石田衣良のうつくしい子ども (文春文庫)。
恋愛小説だけでなくこういった社会派の作品も書くことができるというのがこの作家の大きな強み。
この本が気に入った方は他に光 (集英社文庫)や北斗 ある殺人者の回心 (集英社文庫)もおすすめ。かなりヘビーですが、読んで損はしないかと。
ドラマの原作ですので、チェックしている方もいるのでは。
本読み初心者の方へのおすすめ傑作本三冊。
本読みサイトの割に全くと言っていいほど本を紹介していなかったので、
この際、本を紹介しようと思う。
- 作者: 小川洋子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/11/26
- メディア: 文庫
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言わずと知れた傑作。小川洋子の代表作。
80分しか記憶が持たない博士と、主人公の家政婦とその息子ルートの美しくも儚い数学の美についてのお話。
「僕の記憶は80分しかもたない」という印象的なセリフを覚えている方も多いのでは?
古参の阪神ファンも楽しめる(作者が阪神ファンの為)、読まなければ絶対損する一冊。
- 作者: 柴田よしき
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2004/06/01
- メディア: 文庫
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- 作者: 柴田よしき
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2012/10/12
- メディア: 文庫
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「おばんざいシリーズ」と呼ばれる、読むと心がぽかぽか温かくなる二冊。
おかみさんの美味しそうなお料理に舌鼓をきっと打つはず。
一つ一つのエピソードが泣かせてくれます。おすすめ。
夏の囃子に曝され全てを失ったとて。
- アーティスト: ストレイテナー,Atsushi Horie
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
- 発売日: 2014/10/22
- メディア: CD
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(暇なのと)手ごろな解釈サイトが無かったので、私が勝手に解釈した78-0について語ってみようと思う。
一言でいうと得体のしれないダークな異端児だ。
まず、テナー「らしくない」。
八月の祭囃子ということは何かのお祭り、あるいはフェスのことを意味するのか。
厚化粧の少年少女=見苦しい(厚ぼったい)少年少女?
操り人形に愛の口づけを=踊らされている者たちに憐みのキスを?
血の月曜=誰かが月曜日に殺された、もしくは狂った月曜日?どちらにしろ狂気。
一抹の淡い感傷=一瞬のセンチメンタル、儚いもの
夏の嵐も最後のダンスもまだ嘘を=夏が、まだ嘘をつき続けているのか?
走り過ぎる不在の心象=通り過ぎた(存在しない)イメージ、幻?
ナイフを手にした裸足の人魚=人魚は魚の尾を持つので裸足ではない。だとすればメタファーか。
殺意を抱いた女の子のことか。身を捨ててもということは自殺?
サビ 78 全部見える=78-0とは道路をイメージした名前(本人譚)
全て透けて見えるということか。
0に=0を足しても引いても0はゼロのまま。
+と-を求めあって=何かの暗喩。正と負、男と女、磁石の両極のようなものか。
ガラスみたいな透明になって=透ける、透明になる、ガラス細工のような美しいイメージ。
78すぐ消える=ここでの78は前者の78とは違うような気がする。
パッと現れ溶け合って消えるイメージか。
朱く染まる地平
眩く照らす恒星
=どちらも明るいもの、赤いもの。そして相反の関係にある。
朱くということから夕暮れか。夕暮れと星を掛け合わせているのか。
サビ(省略)
手に入れる=女性を手に入れる暗喩か。
なんとなく、個人的には性的なイメージとメランコリックなイメージが強い。
あくまでも個人的な解釈ですので、参考までに。
どちらにしてもこの曲、謎が多くて解釈に手間取る。
個人的ガチセトリ、再始動。
気が合う人を募集しております。
SAD AND BEAUTIFUL WORLD/ストレイテナー
TRABANT/スピッツ
yellow/mol-74
Answer the door/She Her Her Hers
嘘/秦基博
目が明く藍色/サカナクション
メテオ/Over The Dogs
解毒される樹海/the cabs
信者よ盲目であれ/back number
ロング・グッドバイ/9mm Parabellum Bullet
デカダントタウン/アルカラ
For a Dead Girl+/ゆよゆっぺ Feat. 巡音ルカ
紺碧の夜に/the HIATUS
奇跡/amazarashi
Tremolo + A/凛として時雨
溶けた夕暮れ、魂と祈りを乗せ
- 作者: 桜井晴也
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2013/11/11
- メディア: 単行本
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死ぬ直前にもし本が一冊読めるとしたら、私は迷わず桜井晴也の世界泥棒を手元に置くだろう。
固定観念を鮮やかに破壊している、今のところこの世で一番好きな小説だ。
スピッツのワタリを聴きながらページを捲る。
ポップコーンを食べながら、あるいは寝転がりながら、読みまくったせいか四隅が見事に擦り切れている。
幽霊たちと野人たちがはびこる中、子どもたちは銃を打ち合い、世界は夕暮れのまま固定されたまま動かない。
柊と主人公、あや、真山くんと意味ちゃんたちが語る話は「哲学」に近い。
百瀬という「決闘」の首謀者の真の目的は?
彼は淋しくて、せめてこの地球という惑星だけでも美しいままであってほしいと願っていたのでは?
そう解釈した。
現実から逃げ、自分を守るために平気で嘘をつくあやのほうが愚かではないのではないか。
国境を越えたところには名も知らぬ子供たちが埋められた墓場がある。
いやに無邪気に歌われるあのフレーズを思い出す。「戦争があるんだって!」
子どもたちは真っ先に犠牲者となる。そこに半端な恵みなどというお涙ちょうだいの話などない。
しかし、祈りはある。緑色をした猫の蛆の光と、それが成虫になった少年のまばゆい光だ。
妹が語る言葉に、私は嗚咽が止まらなかった。
この惑星のいきものはみんな壊れやすかったり、死にやすかったり、失われやすかったり、
そこなわれやすかったりして、
とにかく、とても繊細でとても傷つきやすくて、少しなにかをしただけですぐに精神を狂わせてしまったり、
肉体を失ってしまったりするんです。
私は彼の次の作品をぜひ読んでみたい。例え読みづらくとも。難解であろうとも。
一つの大きな叙事詩のようなこの物語が存在しなければ、とっくに死んでいただろう。
強烈なほどまでに退廃的で、残酷でいて愛に満ち溢れている。
私なんぞがこの物語の真の意味を語るには、100年早すぎる。(と言いつつ語っている。)
がっつり彼に影響されたのは言うまでもない。
「愛は祈りだ。僕は祈る。」
- 作者: 舞城王太郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/06/13
- メディア: 文庫
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もう、本当に「良かった」としか言いようがなかった。
固い言葉では何とでも言えるんだけれど、
この本に出会えたことに凄く感謝したい。
誰かのために愛するということは、こんなにも愛しく、美しい。
ガラスのように繊細で壊れやすくて、でもとてつもなく愛しい。
石になった夜シミや、発光する寄生虫に蝕まれた知依子でさえ。
愛に決まった形なんてないということをとても分かりやすい言葉で教えてくれる。
きっと、私はやってはいけないこと(思ったことをズバズバいうこと)をしちゃったのだろう。
それをし続けてしまったんだと思う。特徴的な、非常識な言動や行動で人を傷つけた。
そんな私のような人が一人でも自分の行動を考え直してもらえれば、うれしい。
「愛は祈りだ。僕は祈る。」
一見狂愛じみた言葉だけれど、読み進めればそうじゃないって分かるはずだ。
どうか、僕が僕のままあり続けられますように。
- アーティスト: サカナクション
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2010/03/17
- メディア: CD
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どれほど聴いたのだろうか。
未だに、これを凌ぐ音楽を知らない。
真っ青なシーラカンスが、尾鰭を動かし水に溶ける。
夜の暗い街の中を一匹の深海魚が泳ぐ。
その世界はあまりにも幻想的で、それでいてどことなく物悲しかった。
アルクアラウンドよりも、アイデンティティよりも、表題作と呼ぶべき隠された金字塔。
曖昧な若さを丸め込んで、ゴミにする。
全てを投げ捨てて、一へ戻る。
今に至るまで邦楽を聴き続けているのは、この音楽を抜く音楽を知りたい、と思ったから。
もしかしたら抜くかもしれない、というアーティストもちらほらいるけれど、まだまだ、私はこの曲から逃れられそうにない。
いつになれば、この世界を超えて行けるのだろうか。
それか、もう抜け出しているのか。
真相は分からない。
正直、初期のサカナクションの方が、個人的には好きだ。
ネイティブダンサー、アドベンチャー、表参道26時、エンドレス、仮面の街。白波トップウォーター、ワードとサンプル。
どうか、僕が僕のままあり続けられますように
もう、前のような琴線に触れる音楽は出てこないのかな。
ちょっとさみしいな。