思考は揺らめく道化師の羽

読んだ本と琴線に触れた音楽を綴る場所。かつて少年だった小鳥にサイネリアとネリネの花束を。

孤独な戦いに終わりはない。

人は「心の闇」とか、「怪物」とか、「愛に飢えてる」とかいうけれど、

それは結局本人か、専門家しかわからないことであって、

人間、自分の内面をそのまま分かってもらえるなんてことは少ないんじゃないか。

「心の歪み」をそのまま出すと「病んでいる」と言われて、

本性を出さないままでいたら「あの人変な人」って言われて、

そのかわりに就職とかになると自己表現や個性を問われる、非常に面倒くさい状況で、

それでもなんとか耐えながら私たちは生きている。

意識的か無自覚かというのは別にしても。

心の孤独を解消するために、あえてふざける人もいるのかな、とか今更ながら思って。

退屈だから。

孤独だから。

淋しいから。

それらを埋め合わせるために、さまざまな表現が存在しているのではないかって。

そっとしておいてあげるというのも思いやりなのかな。

孤独な戦いに終わりはない。

私たちが自分自身を受け入れるその時が来るまで、果てはない。

「この世界にアイは、」

i(アイ)

i(アイ)


「この作品には悲しみも、
苦しみも、何もかもすべてひっくるめて愛せるだけの強靭さと優しさがある。」

今だからこそ書きたいと思ったのだ。

主人公はワイルド曽田アイ。

彼女はシリアと日本と、両方の国で育った。

ある教師の一言から、彼女の「迷う」人生が始まる。

自分のアイデンティティはどこにある?

それは、誰にでも存在する問いだと思う。

物珍しい場所で育ったのでなくても、誰だって自己の存在に悩むことはある。

そう、私だって、一番大切な時には守ってもらえなかった。

いつだって自分が歩き出すことでしか自分を知って貰う方法がなかったのだ。

その度に私は傷つき、少しずつ成長していったのだろう。

本人も分からないぐらい、小さなスピードで。

ただし、彼女の悩みは、普通の人が経験するよりもっと激しく、辛く、底が見えなかった。

「どうして私だけが幸せにならなければならないの?」

「もっと不幸な人はいるんじゃないの?」

彼女は深く深く落ち込み、読んでいるこちらが心配になるぐらい元気をなくす。

その、あまりにも極端すぎる描写のせいか、この作品には賛否両論がある。

そのためいつ、この記事を書こうか迷った。

でも、だからこそこの作品の「強さ」というものが現れているのではないかと。

直木賞を受賞した「サラバ!」に次ぐ、西加奈子の「本気」が垣間見える傑作。

混沌とした今だからこそ、出合いたい。

強くそう思わせる作品だ。

生きた砂糖菓子

「君は生きた砂糖菓子のように甘いな。

甘ったれとか、考えが甘いというわけではなくて、物理的に甘いのだ。」

「はあ?」

「つまりだな、世の中には「存在するだけで甘い」ものが存在するのだ。

そこにいるだけでこちらを惑わす。非常に魅力的だ。

私は彼らを生きた砂糖菓子とよんでおる。

言動も何もかもが甘くコーティングされているから、真相が掴めん。」

「でも、○○さん、好きなんでしょう?彼らのことを。」

「いや、まあ、そうだが…。何事も少々限度が過ぎるな。君のは少しおいたが過ぎる。

もう少しパンチのあるものを食べてみたいね、私は。

彼らについて君は何か思い当たる節があるだろう。

気を病んでいないかね?何か気になることがあれば、ぜひ私に言ってくれたまえ」

「さあ?特にこれと言って…。いったい何のことを言っているんです?」

「いや、時折君のその瞳が眼窩そのものに見えることがあってだな。」

「それはあなたの気のせいでしょう。」

「まあ、そうであればいいのだが。今のことはなかったことにしてくれ。」

好きなバンドについて語ってみる。

お題「好きなバンド」

多すぎて困るのだが、今回はピンポイントに絞って、何度も語っているスピッツについて語ってみよう。

名付けて、「とげまるとさざなみCD、どっちが好き?」

…いきなりとげまるとさざなみCD、どちらが好きかと言われたらすぐには決断できない。

恐らく「好き」のことだろうと個人的に思っている魔法のコトバ、まっすぐに突き抜けてゆく点と点。

波照間から稚内まで飛んでゆくトビウオ、銀色に煌めく海が美しい漣。


恋をして変わりたいと雨の中を走る恋する凡人、

切れた電球=新しい人に付け替え、よれよれの幸せを追いかけた姿が切なくて一番好きな桃、

伝えなきゃ、伝えなきゃと不器用に告白をしようとする少し切なくて共感する可愛らしいつぐみをはじめ、

ちっぽけなのに強いドラゴンくんが出てくる幻のドラゴン、

車の中で聴けば疾走感溢れるTRABANTも好きだ。

うーん…しいて言えばとげまるかな。

以上、唐突なスピッツ論、でした。

まっすぐにさせる者の歌は悲しい世界に彩りを与える。

オルゴールのように流れる音楽が好きだ。

何もかもに打ちひしがれた時、色んな思い出とともに音楽がよみがえってくる。

そしてまた、勇気を得て、日常に戻る。

ストレイテナーの音楽はそういった気分にさせる天才だ。

あなたの心が打ちひしがれるぐらい切なく、辛い時、彼らの音楽はそっと寄り添ってくれるだろう。

toneless twilight。sad and baeutiful world。

dark blue day。シーグラス。冬の太陽。

題名のない音楽たち。それらは消え失せることなく、私たちの人生に華と光を与える。

いつまでもいつまでも大切にしたくなるのだ。

彼らの歌は一度きりしかない人生を歩む為の希望の光だ。



今週のお題「私の癒やし」

PAUSE -STRAIGHTENER Tribute Album-

PAUSE -STRAIGHTENER Tribute Album-

売れるロックバンドを予測する。

リクエストがあったので、少し触れてみようと思う。

売れるロックバンドには、少なからず共通項がある。


一番は「キラーチューンを一つ以上最初からもっているか」。

その次に
「メッセージ性が強い、もしくは聞き手にその意図が分かる楽曲を持っているか」

最後に「独特の世界観=良くも悪くも曲者感があるか」

だろう。

この最後が曲者で、ここが強すぎるとアーティスト側が伝えたいことが分からず、

聞き手に「意味が解らない」と言われて音楽自体を聴いてもらえなくなるから注意が必要だ。


とりあえず、今売れてる(であろう)アーティストを三つだけ述べてみよう。

例として、むちゃくちゃ分かりやすい彼らを参考に、少しだけ研究してみよう。

Alexandros

THE ORAL CIGARETTES

KEYTALK

この三バンド、実は似てなさそうで傾向がかなり酷似している。


一つは「曲者」。

メンバーも曲も癖(アク)が強く、覚えられやすい。

アクの強さを分かりやすく言うと、「ドラムの顔と名前まで覚えられるか」だ。

ここでは割愛しよう。

後もう一つは「キラーチューンの強さ」。

デビューして一年も経たない間に「一回聞いたら分かる」キラーチューンが発明されているかがカギだ。

それも一つだけじゃ足りない。少なくとも二つ以上は作っておいた方が良い。

それぞれキラーチューン二種と、主なアンセムを()内に示したので見ていこう。


Starrrrrrr/kill me if you can(ワタリドリ)

A-E-U-I/狂乱 Hey Kids!!(5150)

パラレル/コースター(MONSTER DANCE)


それともう一つ。「情緒がある作品があるか」だ。

三バンドで例を挙げてみよう。


city/kids

通り過ぎた季節の空で/エイミー

MURASAKI/センチメンタル


必ず余韻がある作品があることがわかるだろう。

それを踏まえて、これから売れる可能性が高いアーティストを述べよう。


感覚ピエロ

文句なしの「曲者」。

これから先、情緒がある作品ができれば完璧。

疑問疑答以上の作品が出てくれば、必ずシーンをかっさらってゆくだろう。


アルコサイト

「朝焼けに」のキラーチューン感がすさまじい。

この曲以外にも彼らの武器となる曲が欲しい。「一発屋」を免れないためにも。

しっとりと歌うバラードはこの先作れるようになるだろう。


雨のパレード

(色んな意味で)ポストサカナクションを脱却すれば、きっといろんなアーティストを奪えるようになるだろう。

福永浩平=「曲者」っといってもおかしくないぐらいの強烈な個性。

stageが強力なアンセムだったので、これを凌ぐか同等の曲が欲しい。


保留。

Ivy to Fraudulent Game

「徒労」「夢想家」だけで既存のアーティストを抜いている。

ボーカルも圧倒的な存在感を放ち、ポストthe cabsというのも納得。

だが、それが万人受けするかは別の話。

吉と出るか。凶と出るか。

私は好きです。


MONO NO AWARE

聞いた瞬間に感じる、どうにもこうにも「曲者」感。

後は「イワンコッチャナイ」。

オウガばりに先が読めないバンド。

個人的最新セトリ。

モーンガータ/アンテナ

ムーンソング/Alexandros

桃/スピッツ

惑星ループ/ナユタン星人

なつかしい人/HINTO

朝焼けに/アルコサイト

疑問疑答/感覚ピエロ

メランコリア/phonon

唄う/WOMCADOLE

Voice/雨のパレード

だから僕は僕を手放す/WEAVER