思考は揺らめく道化師の羽

読んだ本と琴線に触れた音楽を綴る場所。かつて少年だった小鳥にサイネリアとネリネの花束を。

セトリ至上主義。

セトリ(セットリスト)の選曲と、アルバムの選曲にこだわるのが昔からの習慣だ。なぜこだわるのか。単純だが、自分が好きな曲を演奏してほしいからに他ならない。だから今年、二、三のアーティストが最高傑作のアルバムを作っているので、羨ましくてならな…

消費されない作品を作るためのただ一つの決まりごと。

昔から考えてきたことがある。消費されない作品を作るために欠かせないのは、死の匂いだと思う。死の匂いがなければ、長く続く作品は作れない。ふらりとどこかに消えてしまうような儚さ。今日行ってくると挨拶をした人が、何日経っても戻ってこないような感…

不確かな世界に向けて二つのさよならを

「二つのグッドバイについて、話をしようか。」グッド・バイ (新潮文庫)作者: 太宰治出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2008/09メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 27回この商品を含むブログ (69件) を見るバスの中で揺られながら、本を読んでいた。太宰治の「…

もとから性格が悪い人と、悪くなかった人の違い

「世の中には本当は悪い子じゃないのに、悪い子に仕立てあげられている子もいるよね」「その人たちはこき使われている。悪い人のそばにいるから悪くなってる」「彼らを助けるにはどうしたらいいんだろう?」「かわいそう、首輪付けられて、おもちゃみたい」…

とあるカラオケ店にて 2

「粉雪で冷やせばいいじゃん。清く淡い心で白く染めてしまえ」「誰があんなキー高いの歌うんだ」「俺が行きます。こなあああああゆきいいいいいい(裏声)」「やめろー!」「いい加減にしないとフォーリミ歌わせるぞ、お前ら。swimもまっとうに歌えねえだろ…

とあるカラオケ店にて。

(カメラ目線で)「えー、それでは聞いてください、アジカンで、新世紀のラブソング、どうぞ」「高まるぅ!」「サカナクションでアドベンチャーいただきました」「えー、皆さん聞いてください、みんなおなじみ、サザンでミス・ブランニュー・デイ」「いやそ…

スピッツに出会うまで。

きっかけは一枚のCDだった。CYCLE HIT 1991-1997 Spitz Complete Single Collection(通常盤)アーティスト: スピッツ出版社/メーカー: Universal Music =music=発売日: 2017/07/05メディア: CDこの商品を含むブログを見るこれである。テレビで懐メロ紹介があ…

ライブ後の興奮の熱が冷めやらぬ中で。

久しぶりに「ハコ」に行ってきた。そこで目にしたのは、純粋に音楽を楽しむバンドマンの姿だった。素のままの、策略とかなにも関係なしに、ただひたすら「かっこいい」を貫く姿。煙草の香りが立ちこめ、時刻を告げる青白いネオンがぴかぴかと輝いていた。天…

独白

恋愛したいけれどしたらしたらでさ、夢中になっちゃって照れくさくなっちゃうから嫌なんだよ!バーカバーカバーカ!だから片思いしかしたことないんだよ!不器用すぎてさ!面と向かって何で言えないかって?そこまで言える勇気があったら後悔してないよ!本…

本を手に取る

夏の図書館は骨の張り付くようなにおいがする。多分消毒液の香りだろう。飛水、パラレル、流跡を借りる。長いこと読みたかったこちらあみ子を読む。新刊もあったな、この作家。川上未映子の水瓶の女の子が砕けてしまうシーンが凄く良かった。小野正嗣を読み…

私の人生を変えた究極の音楽7選。

あちこち他の曲の感想を書いていたり書き直した文章もありで長くまとまりがまるでない雑記ですが、それでもよろしければどうぞ。 シーラカンスと僕/サカナクションミスチルの深海とはまた別の傑作。灰色のビル、窒息しそうなニュース、夜の深く冷たくて暗い…

あったら欲しいバンドグッズ、独断と偏見にて。

フレデリック柄ビデオテープ型マステ(SPAM生活&リリリピートver)KEYTALKのアンティーク人形@スターリングスターver.雨のパレード雨傘@stage&new place ver・(おそろいでレインブーツ付き)サカナクション@シーラカンスくんのでっかいぬいぐるみ付き…

道化のようにくるくると跳ね回る二尾の狐は気取り顔で首につけた白い鈴を鳴らすだろうし、少年と少女の双子の人形は永遠に歌い続ける。紅を差したかのように真っ赤な唇を持つ白山羊のそばには、彼らを正しい場所へ引き戻すための管理人が凛とした佇まいで彼…

声が消え失せた青年が遺せるものは?

腕を失ったピアニスト。文字を書くことができない小説家。声を失った音楽家。もし、あるはずだったものが根こそぎ奪われたのなら、その人の価値はいったい何で測るのだろうか。その人が残してきた作品だろうか。はたまた、その人の人間性だろうか。 雨のパレ…

鋼鉄の翼と心臓を授けられし者。

神話を読むとき、私はもし彼らがこの時代に生きていたら何を考えるのだろうと想像する。今の時代を神は嘆くのだろうか。はたまた、喜び嘲るのか。その神になったかのような感覚を抱くことができるのがat (liberty)だ。悲劇をもろともせず、鋼鉄で出来た心臓…

優しい音が爆ぜる瞬間。

深い悲しみの中にこそ優しさは宿る。葛藤、失望、孤独。それらを抱えた人たちを優しく慰め、気持ちを楽にしてくれる、優しい言葉のような音楽。mol-74のcolorsは、そんなアルバムだ。彼らの音楽は誰にでも優しく溶け込み、包み込んでゆく。繊細なタッチで描…

青春を告げる黄昏の行進曲と、夜明けを忘れた理想郷。

溶けかけのアイス、うだるような熱、青春はあまりにも不正確で、それでいていつかはあっけなく終わってしまう物だ。儚く終わるものはいつだって美しい。桜の美しさを忘れる人がいないように、この曲もまた、強い光を放っている。あなたが踏み出す一歩は、い…

人間不信という罪は悪ですか?

夏目漱石のこころ。学生時代にこの本を中途半端にしたままどこかへなくしてしまって、大人になった今もう一度購入した。かつての私はなぜこの名作を蔑ろにしていたのだろう。それまで精神面が成長していなかったからだろうか。中学生のころに、少しだけ内容…

どこか、神様に近いところで

僕の行動に驚いて振り向く人はいても、本当の意味で僕を分かる人などいない。注意深く信じてくれる人も、僕の声を聞いてくれる人などどこにもいない。いたとしてもそれは僕の頭の中にだけだ。大半の人は面白がって僕の行動を真似るか、冷たくあざ笑うだろう…

個人的にあったらうれしいカバーアルバムを考えてみた

順不同でいくよ。(バンド名/カバー曲名)雨のパレード/楽園(メレンゲ)ゴールデンボンバー/5150サカナクション/赤い電車ASIAN KUNG-FU GENERATION/ネイティブダンサーkidori kidori/オンリーワンダーフレデリック/アウトサイダー(またはフィールソーグッ…

変調するスピッツ、白昼に起きる。

CDを再生した瞬間、やられた、と思った。最初聞いた時にこりゃ、次のスピッツになりうるであろうバンドだ、と思った。なんでそんなことを思ったか。それはスピッツのホタルを聴きながらMABOROSHI SUMMERを聴いていたから。>>「幻幻、それは幻」草野マサムネ…

一時間だけ、天国のような夢を見た。私は仕事帰りに草を踏みながら歩いていた。前から目を付けていた木陰のベンチを見つけた。そこに腰かけて本を読むと、いつもより幸せな気分になれた。赤い表紙の若きウェルテルの悩み。幸福感がふくふくと胸の内から湧き…

君に伝えたい話がある、今からそれを話そう。 「僕は永遠に治らない病気に罹ってるんだ」あれ、言っていなかったっけ?「それが再発したんだ、治療に専念しなきゃ。もう脳みその中で増殖してるんだそれは、」それが何を意味しているのかは、なんとなく分かっ…

僕は新たな幻惑の音楽に戸惑う。

何なんだ。いったいこれは何だ。一瞬目を疑った。とんでもない音楽を聴いてしまった。さわりを聴いただけでそう私は確信した。このアーティストは後々語られることになる。そんな雰囲気が醸し出されている。 彼らの名はmol-74(モルカルマイナスナナジュウヨ…

無題

「あなたは純粋すぎるのよ。子供のように無垢な心をもっているのよ」「周りの人はみんな馬鹿にすることしか考えていないって?そうねえ、そういった人は見下すことが好きなのよ。人を馬鹿にして、自分が優位に立ちたいだけなのよ。なぜなら自分が満たされて…

心に咲く大輪の花と力強く希望を歌う音楽と。

ジュブナイルが好きだ。懸命に生きる少年少女たちを称える歌。誰にも伝えられない不満や悲しみを抱えた彼らを、秋田ひろむは何度も励まし、その栄誉を称賛する。どんなに存在を認められなくても、絶望に打ちひしがれそうになっても、それでも君はここに居な…

自分の経験を忘れない。

自分が手に入れて感じた体験は忘れずにメモしておく。海は光っていただろうか。どの色の花が好きか。空の青さはどうか。夜の匂いはどうだろうか。それらを忘れずにメモしておく。想像力をかきたてる作品を覚えておく。目の前にあるイメージに敏感になり、足…

お金をかけずに頭を使う方法。

とにかくお金が無い。そんなときに一番役に立つ方法がある。想像することだ。自分に今、何が必要か。お金以外のことをじっくり考える。将来のこと、好きなこと、わくわくすることをひたむきに考える。ばかばかしく見えるけれど、後から振り返ってみるとそれ…

枯れた花は自らの手で咲かせればいい。

人は自分が気づかないうちに、何かを押し付けてしまう。迷惑であることも知らずに、自分の中の言いたいことを、好きなことを押し付けてしまう。本人にそのつもりはなくても、他人から見ればそれは押し付けがましいことだ。 愛は、人に押し付けるものではなく…

拝啓、ゴッホ様。

そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります (講談社文庫)作者: 川上未映子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/11/13メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 93回この商品を含むブログ (78件) を見る 苦しい時ほど読んでもらいたい本がある。いや、この一行だ…

水のように漂って、彼は世界を躍らせ変える。

CDプレーヤーの再生ボタンを押して、しばし簡単な旅に出る。そこで出会う物語たちや音楽たちは、水のように揺らめいて光っている。epochを聴きながらふとそんなことを考える。水は油以外のほとんど全ての物と混じる。水はすべての源泉で、その始まりの音楽を…

皮肉屋と言われたのなら、少し説明を加えればいい。

皮肉屋だとよく言われる。自分ではそう言った覚えは全くないのに、気が付いたら周りを困らせている。私にとっては面白いものでも、周りの人にとっては不快なことも多々ある。「論理的ですね」と「皮肉屋ですね」というのは同じ意味だ。もしかすると皮肉と哲…

君は慟哭を愛せるか。

the cabs。それは、たった三枚のミニアルバムから織りなされる壮大な物語だ。高橋國光という一人の男が紡いだ物語を、首藤義勝が形にしてゆく。その大がかりな夢の世界はいまも形成されていて、歌い手は変われども本質は変わらない。 初めて聴いた時に、頭を…

私なりの音楽の定義。

音楽とは、何だろう?良い音楽に出会うと、自分がその世界に溶け込んでゆくかのような感覚を覚える。自分の存在が溶けて、なくなってしまうかのように。そうしていたらいつしか悲しみも楽になる。私が音楽を選ぶとき、歌詞を参考にする。そしてほぼ必ずCDで…

儚く、寄り添うこの世界で何を思う

CREATURESアーティスト: ストレイテナー出版社/メーカー: EMIミュージックジャパン発売日: 2010/03/03メディア: CD購入: 1人 クリック: 58回この商品を含むブログ (50件) を見るcreaturesのトラック4。toneless twilight。色調のない薄明。7年前、汽空域と同…

私の頭の中で生かされてきた生き物たち。

絵は致命的に下手くそなので、私は考えを文章にすることしかできない。それでも100%ではない。なのでここで一つずつ生き物たちのアイディアを書き連ねてゆこうと考えた。 魚が好きだ。魚と鯨が好きだ。魚のひれを持ち、鯨ほどの体の大きさを持ち、鳥の羽を…

個人的に好きな音楽について列記するだけの。

とりあえず、私の趣味が全く分からない!という方もいらっしゃると思うので、ちまちまと書いて行こうと思う。あくまでも覚えている範囲なのでご了承願いたい。なお、好きな曲については個人的に特集を組んで一気に書いてゆきたいので、その時に読んでいただ…

pinterestが好き。

最近はもっぱらPinterestにいる。詳しくはこの画像をチェックしてほしい。Pinterestの概要が一枚の絵で分かるインフォグラフィック | infographic.jp − インフォグラフィックス by econte 好きなものをただひたすら貼り付けている。ただそれだけのSNS。なの…

食い意地が張っている。

あの店のほっぺたが落ちるほどおいしいパン。おつまみ全般(お酒は飲まない)駄菓子全般。バニラシュークリーム。新鮮な野菜サラダ(胡麻ドレッシング付き)。生春巻き。豚肉の生姜焼き。マグロのサイコロステーキ。マグロのたたき。ネギトロ丼。鶏の手羽先…

お腹がすいたから、ただ書いてゆくだけ。

イカの刺身。熱々のたこ焼き。ふわふわのお好み焼き。釣って時間があまり経過していないアジとキスの天ぷら。ベラの煮付け。カワハギの干物。さんまのみりん干し。甘辛いカレイの煮付け。(ご飯が進む)わかめのふりかけ。カシューナッツとアーモンドとマカ…

好きな食べものをひたすら綴ってゆくだけの。

たとえば、生のままの魚介類。新鮮なままじゃないとお腹を壊すから、獲れたて。ステーキ。七輪でこんがり焼いたお餅。キャラメルがふんだんにかかったアイスクリームとチョコレート。いつか行きたいあのお店のいちごパフェ。本屋と併設されたソフトクリーム…

宮本輝はあなたをきっと助けてくれる。

青が散る〈上〉 (文春文庫) 作者: 宮本輝 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2007/05 メディア: 文庫 購入: 9人 クリック: 18回 この商品を含むブログ (29件) を見る 青が散る〈下〉 (文春文庫) 作者: 宮本輝 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2007/05 メ…

今までの記録を更新する音楽に出会う。

Ivy to Fraudulent Gameはそれらをたやすく超えてしまった。 彼らはポストthe cabsと言われていた。 「継ぐ」は「行間にて」を大幅に更新した。 水泡が一番好きな曲だったのだが、それらを彼らは楽々と飛び越えた。 そうか、彼らもまた私が一生かかってもた…

彼らを追いかける人についての話の続き。

そして、今のアーティストはポスト[Alexandros]、ポスト川上洋平といってもおかしくない。 それを最も着実に求めているのが、THE ORAL CIGARETTESだろう。 5150、リコリスはアレキの意識下にある。 大傑作の二曲であるリコリスとエンドロールで独自の世界観…

ロックバンドにのめり込んだ訳と、その意思を受け継ぐアーティストを探す終わりのない旅。

私が邦楽ロックを追いかけるきっかけになったのはサカナクションだった。 CMのサビで一気に持っていかれた。 アルペンのキスマーク。 あの、どこの誰にも似ていない通る声。 CM曲であのサビを超える作品にはまだ出会っていない。 それでロック雑誌を読み漁り…

あなたは本を一冊も読まないような愚かな人にならないでほしい

私が生きてきて一番痛切に思うことがある。 それは、「本をジャンル関係なしに読んでおくべきだった」ということだ。 子どものころからもっとたくさん本を読んでおけばよかった。 面白い本や、人生を変えてくれる素晴らしい本に一冊でも多く出会うべきだった…

甘く儚い世界に酔う。

甘く儚い世界でただ一人、酔うような作品が好きだ。 それは、一見すれば独りよがりに見えるかもしれない。 自己陶酔でもあるから、気味が悪いと思われても仕方がない。 しかし、それぐらい好きなのだ。 いつ読んだか分からないが、咳をするたびに赤い彼岸花…

価値観を受け入れるということ。

まく子 (福音館の単行本) 作者: 西加奈子 出版社/メーカー: 福音館書店 発売日: 2016/02/25 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (5件) を見る サラバ! 上 作者: 西加奈子 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2014/10/29 メディア: 単行本 この商品を含むブ…

本当に大切なものを見つけるための本。

本を読む本 (講談社学術文庫) 作者: J・モーティマー・アドラー,V・チャールズ・ドーレン,外山滋比古,槇未知子 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 1997/10/09 メディア: 文庫 購入: 66人 クリック: 447回 この商品を含むブログ (320件) を見る 道をひらく 作…

初めまして。

初めまして。鶯原千鳥(うぐはらちどり)と申します。 このたび、ブログを作ることにしました。 よろしくお願いします。 実用的な本と自分が好きな音楽について選んで書いていけたら良いと思っています。 あくまでもここで取り上げている音楽や本は個人的に…