思考は揺らめく道化師の羽

読んだ本と琴線に触れた音楽を綴る場所。かつて少年だった小鳥にサイネリアとネリネの花束を。

とあるカラオケ店にて 3

「はい、お久しぶりに来ました!毎度おなじみ、みんな大好きカラオケ大会でございます」「今回の音楽はこちら!アルクアラウンド」「歩く+アラウンド(周り)って意味なんだよね」「walk around(歩き回る)っていう熟語とかけてるんだと思う」「奥が深いです…

あるバンドマンが辿った読書の軌跡。

それは、偶然というしかなかった。彼の文章と音楽に出会った時、私は恐れ慄いた。あまりにも、今まで読んだ本や音楽と考え方が違っていたので。他のアーティストとはかけ離れた世界観を持っていたから。★十九歳の地図 (河出文庫 102B)★カッコーの巣の上で (…

ストレイテナーと小川洋子は死を悼む。

個人的な感想として、私は死というものは真っ白い光のようなものだと解釈している。それは病棟の白さ、朝日の白さ、死人の顔の白さ、などと密接につながりあっている。彼らの物語は人の死を嘆き、悲しむことに重点を置いた話が多い。それは以前にも記事とし…

本読み上級者編の二冊。

最後に、文体は限りなくシンプルなのに内容ははるかに難しいこの二冊を。 破壊しに、と彼女は言う (河出文庫)作者: マルグリットデュラス,Marguerite Duras,田中倫郎出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 1992/09メディア: 文庫 クリック: 3回この商品を含…

本はどうやって手に入れる?

皆さんは本をどうやって手に入れるだろうか。中古書店で買う?それとも、新刊を書店で購入する?はたまた、図書館で借りる?私は、必要に応じて、(なるべくなら新刊で購入したいけれど)使い分けている。 新刊→単行本(ハードカバー)中古→好きな作家の昔の…

本読み中級編の三冊。

本読み初心者の方へのおすすめ傑作本三冊。 - 思考は揺らめく道化師の羽初心者向けの本じゃ物足りない、もっと刺激がほしい、少し成長したいなと思うときに読みたくなるような三冊を紹介しよう。 わたくし率 イン 歯ー、または世界 (講談社文庫)作者: 川上未…

本読み初心者の方へのおすすめ傑作本三冊。

本読みサイトの割に全くと言っていいほど本を紹介していなかったので、この際、本を紹介しようと思う。 博士の愛した数式 (新潮文庫)作者: 小川洋子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/11/26メディア: 文庫購入: 44人 クリック: 1,371回この商品を含むブロ…

夏の囃子に曝され全てを失ったとて。

Behind The Sceneアーティスト: ストレイテナー,Atsushi Horie出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック発売日: 2014/10/22メディア: CDこの商品を含むブログ (6件) を見る(暇なのと)手ごろな解釈サイトが無かったので、私が勝手に解釈した78-0について…

祈り、あるいは新たな邂逅

白い陽だまりの中で 書き直せばいいんだ また新たな次の物語を気付いてなかったよ ありがとう 教えてくれてありがとう 僕の生きる意味を君が転がした言葉で 水面に浮かぶ僕は息をひそめてただ歩く振り返って降りかかった姿なき声を光ったんだ 僕は眩しくて目…

心の弱さと引き換えの強靭な物語。

心が弱い人は、その引き換えに強い物語を生み出すことができる。それは他の誰にもできない素晴らしい「才能」だ。周りの悪い人に振り回されることがなければ、彼らは究極の結果を残すだろう。今、自分は人とは価値観や感覚が違うと思っている人へ。出来ない…

sweet candy day

恋の魔法をかけよう。白にピンクを混ぜたような、甘いときめき。チョコをリボンでコーティングして、そこに銀細工の花を添えよう。シフォンのような雲が、水色の空にぽっかり浮かんでいる。あともう少ししたら、色とりどりのガラス玉とキャンディの雨が降っ…

彼女は祈る

あともう少ししたら、星を乗せた船が姿を見せる。そこから肩に小鳥を乗せた少女が音を立てずにやってくる。海の見える方に近づいていき、交信する。人の言葉を失って、存在を忘れられた者たちのために深い祈りをささげる。夜明けがやってくる。ふっと彼女は…

「cold heaven」

凍りついた世界の中で今、 片足がガラスでできた義足を履いた少年と、 泣き止んでいた白い小鳥たちが一斉に囀り出し、 彼らの歌は金色の雲となってあたりを包み込む。 赤や青やピンクの眩しい光たち。ひとつひとつがはじけて光る。 私は忘れていた自らの使命…

個人的ガチセトリ、再始動。

気が合う人を募集しております。 SAD AND BEAUTIFUL WORLD/ストレイテナー迷走/GOOD ON THE REELTRABANT/スピッツyellow/mol-74Answer the door/She Her Her Hers嘘/秦基博目が明く藍色/サカナクションメテオ/Over The Dogs解毒される樹海/the cabs信者よ盲…

溶けた夕暮れ、魂と祈りを乗せ

世界泥棒作者: 桜井晴也出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2013/11/11メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) を見る 死ぬ直前にもし本が一冊読めるとしたら、私は迷わず桜井晴也の世界泥棒を手元に置くだろう。固定観念を鮮やかに破壊している、今…

「愛は祈りだ。僕は祈る。」

好き好き大好き超愛してる。 (講談社文庫)作者: 舞城王太郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/06/13メディア: 文庫購入: 14人 クリック: 141回この商品を含むブログ (107件) を見る 愛のかたちは様々だ。人は愛を唄い、愛とは祈りである。普遍的なことを…

人を憎しみから救うために。

しがみ付くことは、憎しみや悲しみから生まれる。確かにそこから生まれる名作もある。しかし、それらは刺激が強すぎる。簡単に言えば、病み付きになってしまうということだ。もっと悲しみも深い悲しみではなく、もっと普通の悲しみだったらいいのに。喜びも…

逃げるために依存する人:メモ

この世でいちばん大事な「カネ」の話 (角川文庫)作者: 西原 理恵子出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 2011/06/23メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 83回この商品を含むブログ (61件) を見る 儲けがそのまま酒やたばこや嗜好品…

少々きつく書きすぎたので、この場をもってお詫びしたいと思います。傷つけたら謝ります。言いたい放題書いてすみませんでした。

来る日と去る日の前に捧げる三曲。

来る日と去る日の前に、黙とう。「no 命の跡に咲いた花」、「金色の螺旋」、「花 -Mémento-Mori- 」。 これは当たり前ながら実際にあった出来事で、決して忘れてはいけないことだ。「もう、二度とこのような悲劇が繰り返されませんように」八月六日上々天気…

ひずんでしまった君に問う。

「君は歪んでる。非常に。」「人を、憎み過ぎているから。」「人を憎んだって、良いことなんて何にもないんだ!」「元々はそんな子じゃなかったのに」「ねえ、いつまでそうし続けるつもりだい?」「未来を見なきゃいけないのに。」「楽しいことにどっぷりつ…

青い目とウロコで。

kikUUiki(初回限定盤)アーティスト: サカナクション出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント発売日: 2010/03/17メディア: CD購入: 10人 クリック: 416回この商品を含むブログ (201件) を見る どれほど聴いたのだろうか。シーラカンスと僕。未だに、これ…

今一度、フェスと音楽について考えてみる。

フェスが肥大している。バブル期を髣髴とさせるように、アーティストが大量に放り込まれ、規模が膨れ上がっている。もう、ここまできてしまったか。大量に溢れかえったアーティストから、自分のお気に入りを見つけることが大変難しくなっている。その原因の…

夢は誰が見るものなのか?

「君は美しい。でも、醜い。」両極の思いを胸に抱えて彼らは、永遠に夢を見続ける。そういう宿命だから。夢に取り込まれて、引きずられた人間だから。未来永劫の夢の世界へいくのか?いや、それはーしかし、真の敵が違う。「誰かが空想を肥大させている。」…

白の中で血は混じる。

一瞬だけ、見てはいけないものを見てしまった気がした。病名がびっしりと書き連ねられた書類を見てしまった時のような。いつも優しい人が、静かに怒っていたことを知ってしまった時のような。水声 (文春文庫)作者: 川上弘美出版社/メーカー: 文藝春秋発売日:…

少年性を秘められた物語を探す。

少年性を秘めた作品は消費されにくい。と同時に、危うい。純粋であるがゆえに、いつ何かの衝撃に耐えかねて崩壊してしまうか分からないからだ。例えば、それはスピッツ。初期のサカナクション。現在のストレイテナー。砂糖を甘く煮詰めたような音楽。分かり…

セトリ至上主義。

セトリ(セットリスト)の選曲と、アルバムの選曲にこだわるのが昔からの習慣だ。なぜこだわるのか。単純だが、自分が好きな曲を演奏してほしいからに他ならない。だから今年、二、三のアーティストが最高傑作のアルバムを作っているので、羨ましくてならな…

消費されない作品を作るためのただ一つの決まりごと。

昔から考えてきたことがある。消費されない作品を作るために欠かせないのは、死の匂いだと思う。死の匂いがなければ、長く続く作品は作れない。ふらりとどこかに消えてしまうような儚さ。今日行ってくると挨拶をした人が、何日経っても戻ってこないような感…

不確かな世界に向けて二つのさよならを

「二つのグッドバイについて、話をしようか。」グッド・バイ (新潮文庫)作者: 太宰治出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2008/09メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 27回この商品を含むブログ (69件) を見るバスの中で揺られながら、本を読んでいた。太宰治の「…

もとから性格が悪い人と、悪くなかった人の違い

「世の中には本当は悪い子じゃないのに、悪い子に仕立てあげられている子もいるよね」「その人たちはこき使われている。悪い人のそばにいるから悪くなってる」「彼らを助けるにはどうしたらいいんだろう?」「かわいそう、首輪付けられて、おもちゃみたい」…