思考は揺らめく道化師の羽

読んだ本と琴線に触れた音楽を綴る場所。かつて少年だった小鳥にサイネリアとネリネの花束を。

価値観を受け入れるということ。

 

まく子 (福音館の単行本)

まく子 (福音館の単行本)

 

 

サラバ! 上

サラバ! 上

 
サラバ! 下

サラバ! 下

 

 長いこと借りることができなくて、予約注文してやっとこさ読んだ。

違う価値観を受け入れる。

自分にしか信用できないものを手に入れる。

他の誰かに否定されてもゆるぎないものを手に入れる。

それはとっても難しいことだ。

人を馬鹿にすることは凄く簡単だ。

他人の価値観を否定することも簡単だ。

しかし逆はものすごく難しい。

人を馬鹿にせず、ただそこにあるものを信じることが簡単と思えるなら、一回試してみるといい。

とても難しいから。

ドノがどれだけ偉大な人なのかどうかが分かるだろう。

懐が広いのかが分かるだろう。

あなたが信じるものを、誰かに決めさせてはいけないわ。

自分自身の価値観を信じること。

他の誰かに振り回されない軸を持つこと。

世界に振り回され、歪まないためにも、それは重要なことだ。

歩のように自分の意見ばかり尊重してみすぼらしくなって自滅するか、

彼の姉のように他人に意見を求めて受け入れるか。

それはあなた次第なのだ。

 

こんな偉そうなことを言っている私はどうだって?

悲しいかな、私は歩に近い人生を送ってきた。

自分の意見ばかりが正しいと思い込んで、ほかの人の意見はすべて間違っていると思い込んだ。全く、恥ずかしい限りだ。

 この記事を読んでいる皆さんはどうか、私のような愚かな真似をしないでもらいたい。

あなたの人生を、あなたらしく生きるために役立ててもらいたい。