思考は揺らめく道化師の羽

読んだ本と琴線に触れた音楽を綴る場所。かつて少年だった小鳥にサイネリアとネリネの花束を。

拝啓、ゴッホ様。

そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります (講談社文庫)

そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります (講談社文庫)


苦しい時ほど読んでもらいたい本がある。

いや、この一行だけでも構わないと思うことができることの方が、もっとある。

そういった「これだけは!」と思う言葉たちの中にこの手紙は入る。

「私はゴッホにゆうたりたい」は著者、川上未映子からゴッホへの愛ある手紙だ。

どんなに笑われようと、貧乏だろうと、狂人扱いされようとも動じず、

ただ一人黙々と絵を描き続けるゴッホが目に浮かんでくるようだ。

本当は生きている内に評価される方が良い。

だが、死してなお生かされるということもあると思うのだ。

人は死んでも、作品は死なない。

その言葉の意味を、今一度深く噛み締めている。

死んでから評価されても意味はあると、私は伝えたいのだ。

私はゴッホにゆうたりたい 川上未映子

こちらで読むことができるので、興味のある方は是非。