思考は揺らめく道化師の羽

読んだ本と琴線に触れた音楽を綴る場所。かつて少年だった小鳥にサイネリアとネリネの花束を。

鋼鉄の翼と心臓を授けられし者。

神話を読むとき、私はもし彼らがこの時代に生きていたら何を考えるのだろうと想像する。

今の時代を神は嘆くのだろうか。はたまた、喜び嘲るのか。

その神になったかのような感覚を抱くことができるのがat (liberty)だ。

悲劇をもろともせず、鋼鉄で出来た心臓のような希望を抱いて突き進んでゆくかのような予感に満ちている。

蝋の羽が溶けたイカロスは太陽に己の翼が焼かれようとも希望を失いはしなかった。

彼の脆い翼は柔軟で屈強な金属に生まれ変わったのだ。


荒波を乗り切るのに必要なのは人に裏切られ続けても自分を信じる心だ。

行こう、共に終わりのない結末が待っている世界へ。