思考は揺らめく道化師の羽

読んだ本と琴線に触れた音楽を綴る場所。かつて少年だった小鳥にサイネリアとネリネの花束を。

道化のようにくるくると跳ね回る二尾の狐は気取り顔で首につけた白い鈴を鳴らすだろうし、

少年と少女の双子の人形は永遠に歌い続ける。

紅を差したかのように真っ赤な唇を持つ白山羊のそばには、

彼らを正しい場所へ引き戻すための管理人が凛とした佇まいで彼らを見据えている。

緑の鮮やかな宝石で作られた髪留めを身に着けた女を愛おしそうに抱く男は、

それがかつて自分の兄であったことを知らない。

左の耳に金色に光るリングを付けた目つきの悪い羊は、

夜になると日中の仲間を襲う一頭の狼と化し、目は赤く煌々となる。

ただ一つだけ、私たちには夜も昼も正体が掴めぬ生き物が存在する。

彼はあるときは白昼を舞う一匹の黒揚羽であり、夜は金色の月が映える暗青色に光る深い海であるからだ。

彼の本当の姿は一頭の牛であり、その姿を保てぬ場合は白い角を持つ一人の少年である。

そして彼が住む海の中には、一匹の青白い魚が息をしようともがいているのだ。


自分で書いていて何のことだか分からない何かたちのお話。