思考は揺らめく道化師の羽

読んだ本と琴線に触れた音楽を綴る場所。かつて少年だった小鳥にサイネリアとネリネの花束を。

夢は誰が見るものなのか?

「君は美しい。でも、醜い。」

両極の思いを胸に抱えて彼らは、永遠に夢を見続ける。

そういう宿命だから。

夢に取り込まれて、引きずられた人間だから。

未来永劫の夢の世界へいくのか?

いや、それはー

しかし、真の敵が違う。

「誰かが空想を肥大させている。」

最初は、面白半分で。

誰かによって歪まされて。

「もう、すでに彼は壊れてしまっている」

「強力な物語の世界の前では、力は適わない。

もっと大きな物語=影響力がある話でなければ、渦のように引き込まれる。」

「巻き込まれるのは、周りの人たち。もしくは、それらが好きな人たち。」

「その世界に惚れてしまったら、恋してしまったら、抜け出すことは難しい。」

そして、おそらく巻き込んだ主催者は自分が蒔いた種だとは気付いていない。

奇妙なことになったと思っているだけだ。

私たちもまた、夢の世界に巻き込む人間であり、またその反対の人間でもあることに、気づいていない。

心、つまり「考え方」と、その肉体とが分裂しているのか。

何かを伝えたい、そのために利用してやるという気持ちがこの不幸を招いたのか。


「知ってる?夢の世界では理想の姿でいられるんだよ。」

「潔癖と醜悪は紙一重、分かってるでしょ?実は。」

「いつまでも踊り続ければいいさ、君はそれが趣味なんだろう?」

「踊らされるより、私は踊りたいね。」

「自分で踊らされてると分かってなかったとしても?」

「他の人が君のことをどう見ているかなんて頭に入っていないんだね。」

「僕は分かっている。自分自身が酔狂だってことを。」

「色んなことをズバズバ言いすぎるんだ。困ったことにね。言いたいことを止められない。」

真相なんて、誰にもわかりはしない。

当事者以外には。