思考は揺らめく道化師の羽

読んだ本と琴線に触れた音楽を綴る場所。かつて少年だった小鳥にサイネリアとネリネの花束を。

「cold heaven」

凍りついた世界の中で今、
片足がガラスでできた義足を履いた少年と、
泣き止んでいた白い小鳥たちが一斉に囀り出し、
彼らの歌は金色の雲となってあたりを包み込む。
赤や青やピンクの眩しい光たち。ひとつひとつがはじけて光る。
私は忘れていた自らの使命を思い出す。
「また、会えるはずでしょう?」
無と有が重なり合い、激しく互いを求めあい溶け合う世界。
白昼夢。今ある世界。季節は夏であるはずなのに、白く白く光る世界。
届かなかった声を届けるために、私は疾走する。
砂埃を上げ、土の中から新たな魂が人の形を取って生まれる。
それらはいくつも発生し、泡のようになって空中に溶けてゆく。

そう、今、凍りついた天国の中に、私はいる。