思考は揺らめく道化師の羽

読んだ本と琴線に触れた音楽を綴る場所。かつて少年だった小鳥にサイネリアとネリネの花束を。

とあるカラオケ店にて 3

「はい、お久しぶりに来ました!毎度おなじみ、みんな大好きカラオケ大会でございます」

「今回の音楽はこちら!アルクアラウンド」

「歩く+アラウンド(周り)って意味なんだよね」

「walk around(歩き回る)っていう熟語とかけてるんだと思う」

「奥が深いですな」

「確か目が明く藍色は死者の歌だって誰かが言ってた」

「それを言うなら「遺書」だろ」

「光はーライターの光ー」

「へえ、結構この曲重いんだ」

「そしてもう七年も経つんですよ、この歌」

「瞬きをしない猫と一緒だね」

「toneless twilightとも一緒だね」

「古臭さ全く感じないね」

「マジョリティの中の?」

「マイノリティ」

「つまり、多数派の中の少数派、英語でいうと」

「サイレント?」

「マジョリティ」

アイデンティティが無い感じ?」

「どーしてええええええええ!」

「地味に自分らしさが無いって恐怖だよね」

「そこに現れた?」

「センチメンタル」

「センチメンタルジャーニー」

「伊代はまだ16だから」

「お前らみんなまとめて怒られろ」