思考は揺らめく道化師の羽

読んだ本と琴線に触れた音楽を綴る場所。かつて少年だった小鳥にサイネリアとネリネの花束を。

売れるロックバンドを予測する。

リクエストがあったので、少し触れてみようと思う。

売れるロックバンドには、少なからず共通項がある。


一番は「キラーチューンを一つ以上最初からもっているか」。

その次に
「メッセージ性が強い、もしくは聞き手にその意図が分かる楽曲を持っているか」

最後に「独特の世界観=良くも悪くも曲者感があるか」

だろう。

この最後が曲者で、ここが強すぎるとアーティスト側が伝えたいことが分からず、

聞き手に「意味が解らない」と言われて音楽自体を聴いてもらえなくなるから注意が必要だ。


とりあえず、今売れてる(であろう)アーティストを三つだけ述べてみよう。

例として、むちゃくちゃ分かりやすい彼らを参考に、少しだけ研究してみよう。

Alexandros

THE ORAL CIGARETTES

KEYTALK

この三バンド、実は似てなさそうで傾向がかなり酷似している。


一つは「曲者」。

メンバーも曲も癖(アク)が強く、覚えられやすい。

アクの強さを分かりやすく言うと、「ドラムの顔と名前まで覚えられるか」だ。

ここでは割愛しよう。

後もう一つは「キラーチューンの強さ」。

デビューして一年も経たない間に「一回聞いたら分かる」キラーチューンが発明されているかがカギだ。

それも一つだけじゃ足りない。少なくとも二つ以上は作っておいた方が良い。

それぞれキラーチューン二種と、主なアンセムを()内に示したので見ていこう。


Starrrrrrr/kill me if you can(ワタリドリ)

A-E-U-I/狂乱 Hey Kids!!(5150)

パラレル/コースター(MONSTER DANCE)


それともう一つ。「情緒がある作品があるか」だ。

三バンドで例を挙げてみよう。


city/kids

通り過ぎた季節の空で/エイミー

MURASAKI/センチメンタル


必ず余韻がある作品があることがわかるだろう。

それを踏まえて、これから売れる可能性が高いアーティストを述べよう。


感覚ピエロ

文句なしの「曲者」。

これから先、情緒がある作品ができれば完璧。

疑問疑答以上の作品が出てくれば、必ずシーンをかっさらってゆくだろう。


アルコサイト

「朝焼けに」のキラーチューン感がすさまじい。

この曲以外にも彼らの武器となる曲が欲しい。「一発屋」を免れないためにも。

しっとりと歌うバラードはこの先作れるようになるだろう。


雨のパレード

(色んな意味で)ポストサカナクションを脱却すれば、きっといろんなアーティストを奪えるようになるだろう。

福永浩平=「曲者」っといってもおかしくないぐらいの強烈な個性。

stageが強力なアンセムだったので、これを凌ぐか同等の曲が欲しい。


保留。

Ivy to Fraudulent Game

「徒労」「夢想家」だけで既存のアーティストを抜いている。

ボーカルも圧倒的な存在感を放ち、ポストthe cabsというのも納得。

だが、それが万人受けするかは別の話。

吉と出るか。凶と出るか。

私は好きです。


MONO NO AWARE

聞いた瞬間に感じる、どうにもこうにも「曲者」感。

後は「イワンコッチャナイ」。

オウガばりに先が読めないバンド。