私は光のパイプオルガンを弾きたい。
今ここにある光、今ここにある君こそ、全ての君だ。
君がすべてに絶望することさえなければ、
この世界はいかなるところでも息を吹き返すチャンスを与えてくれるのだ。
希望を与えるのも、失わせるのも自分なのだ。
君は君自身に与えられたありったけの考えと
力を持って生きていかなければならない。
そして、ありったけの能力を他の人のために使うべきなのだ。
人は、宇宙の中のほんの小さな一粒の星でしかない。
しかし、その小さな体の中に、灯された大きな青白き炎は
集まれば星雲という、無数の星々でできた強大な光と化し、一人では届くはずもなかった者たちのもとへ届くのだ。
「おまえの国にはここから沢山の人たちが行っている。
よく探して本当の道を習え。」ーひかりの素足 p190.l11
みんなが町で暮らしたり
一人遊んでいる時に
おまへはひとりであの石原の草を刈る
そのさびしさでおまへは音をつくるのだ
多くの侮辱や窮乏の
それらを嚙んで歌ふのだ
もしも楽器がなかったら
いいかおまへはおれの弟子なのだ
ちからいっぱい
そらいっぱいの
光でできたパイプオルガンを弾くがいい
ー告別 p216