思考は揺らめく道化師の羽

読んだ本と琴線に触れた音楽を綴る場所。かつて少年だった小鳥にサイネリアとネリネの花束を。

生き損なったひとつの魂の為に

果たして、私が求めていた事実とはこんなものだったのだろうか?
そんな甘ったるいことだったのだろうか?

交差する電燈の信号は、蒼白い火花を散らします。
そのひとつひとつの流れは独立した軌道を持ち、ほかの流れとまじりあうことはありません。
けれども、長い長い旅のあいだ、ごく稀に、ならんで疾ることがあります。その交流を、遣瀬ない思いを込めて生涯と呼ぶ人々がいます。ー賢治先生p117

僕はね、音楽のような文学が書きたいと思うんだ。ちょっと矛盾したような言葉だけど、文学の中に、音楽の持っている要素を自由に流し込めたら、どんなにか素晴らしいだろうと思うよ。ー草の花p209

私の勘が正しければ、今必要とされているのは、文学を音楽に落し込むということだ。

汐見は藤木にも、藤木の妹にも本心を悟られずに死んでいった。
彼が成し遂げようとしたことを私は知りたいのだ。

そして、私はー望むなら、果たしたい。

私の使命は何だ?