思考は揺らめく道化師の羽

読んだ本と琴線に触れた音楽を綴る場所。かつて少年だった小鳥にサイネリアとネリネの花束を。

「君の瞳は、」

十文字様が泣いている。
「君の瞳は僕の鏡」。
瑠璃菊が咲く丘の下。
神に召された子どもの歌を聴いたんだ。
白狐は月を目指して飛ぶ。
朝と昼の振り子の砂糖。
月は呑まれた。太陽の代償。
金剛石は胡桃の焔。
真珠の蝶がはためく海。
螢の羽を水に透かした。