思考は揺らめく道化師の羽

読んだ本と琴線に触れた音楽を綴る場所。かつて少年だった小鳥にサイネリアとネリネの花束を。

2018-02-15から1日間の記事一覧

『絶望とは未来にあるのではなく、その人間の過去の集積として、彼の行く手に置かれたものである。』

白石一文は「記憶」と深く結びついている。 このテーマは神林長平(所詮言語SFと呼ばれるものだ)や山田宗樹も取り上げていて、 彼らは共に「生命の記憶」、生まれてから死ぬまでに魂に染み付いた記憶について述べている。 人は一人ひとりそれぞれ唯一無二の…