思考は揺らめく道化師の羽

読んだ本と琴線に触れた音楽を綴る場所。かつて少年だった小鳥にサイネリアとネリネの花束を。

儚く、寄り添うこの世界で何を思う

CREATURES

CREATURES

creaturesのトラック4。

toneless twilight。色調のない薄明。

7年前、汽空域と同時期に発売されたこの曲を、私はずっと好きなままでいる。

きっとずっと変わることはないと信じている。

柔らかいピアノの音から始まるこの曲を、暗闇の中で一人、ひっそりと聴く。

冬場の寒い時期に聴けば、より深く音楽の世界に入ることができる。

真っ暗だった世界に、一筋の柔らかい光が射す。

いつまでも輝いたままで、その光が消えることはない。

悲しみに打ちひしがれた心を優しく包み込んで、放さない。

それはまるで小さな星を心の中に仕舞い込んだかのように、いつまでも光り輝いている。

あくまでもさりげなく寄り添うこの曲に何度助けられたことだろう。

この先もずっと私の背中を押すのだと、信じている。