変調するスピッツ、白昼に起きる。
※(大方)スピッツの記事じゃないのでご注意を!
読みたい方はこちらにて。
CDを再生した瞬間、やられた、と思った。
最初聞いた時にこりゃ、次のスピッツになりうるであろうバンドだ、と思った。
なんでそんなことを思ったか。
それはスピッツのホタルを聴きながらMABOROSHI SUMMERを聴いていたから。
>>「幻幻、それは幻」<<
草野マサムネを模倣できるアーティストはいないと思っていたのに。
夏を歌っているのに静謐で冷たい。それもまた不思議だった。
本家は僕の全てを白く汚してゆく。
彼らは「僕を『壊して』いいんだよ」と歌う。
ぐるぐるとまわるMURASAKIの退廃。
生きたオルゴールの掛け合いが続く。
まるで川上弘美の真鶴 (文春文庫)と長嶋有のパラレル (文春文庫)世界を再現しているかのような。
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終わりのない迷路に迷い込む。永遠に閉じ込められる。
現実と幻想のあわいで揺らぐ。
「こんなはずじゃなかったのに」と呟くように歌う。
気付いたら何回も再生している。どこで終止符を打てばいいのか分からない。
パラレルとコースター。どちらかがより好きかと聞かれたら、私はコースターと答えるだろう。
どちらも捨てがたいが、変調が楽しいのはコースターだ。本気度はパラレルの方が上だろう。
それはPARADISE収録の傑作、HELLO WONDERLANDになっても変わりはしない。
半端なく明るいのに、そこには永遠に光が差さない場所がある。
いつもほんの少しだけ、影がある。
だからこそ彼らの曲は中毒性があり、面白い。
ほんの少しセンチメンタルで、美しい。
躍らせる曲より、バラードが好きだ。
センチメンタル(曲名)が傑作。
その他スピッツの渚、スカーレットを髣髴させるFLAVOR FLAVOR、ぐるぐる花びらが舞う桜花爛漫も良い。
酒飲んでバカ騒ぎをしなければもっといいのだが。
個人的にスターリングスターの衣装が好きです。
p.s.あ、Mステ、出るらしいです。ヤマタクと一緒に。
実はこちらにも同じタイトルの曲があるのです(エンドロール)。
彼についてはこちらでちょこっと触れてます。
どちらも傑作アルバムなので、お供にどうぞ。
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※首藤くんと関係があるかつて存在した残響系バンド。幻想と生きたオルゴール人形の感覚を味わいたいならこちらに。
君はシャウト、好きかい?
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