私の人生を変えた究極の音楽7選。
あちこち他の曲の感想を書いていたり書き直した文章もありで
長くまとまりがまるでない雑記ですが、それでもよろしければどうぞ。
ミスチルの深海とはまた別の傑作。
灰色のビル、窒息しそうなニュース、
夜の深く冷たくて暗い海の底を泳ぐ一匹の孤独な魚。
藍色にほれ込み、藍に沈んでゆく。
泡のようなイントロから引き込まれて、最後のディレイまで美しい。
この曲でオルゴールを作ろうと長年もくろんでいる。
その為にバンドスコアまで買っちゃったほどのめり込みよう。
小樽オルゴールミュージアムでオルゴールを買うことが出来たら本望。
白波トップウォーターも下さい。
七年経った今でも想像力をかきたてる音楽。
- アーティスト: サカナクション
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2010/03/17
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stage/雨のパレード
心が揺らぎ、流れてゆく様はまさに水流そのもの。
まるで水の入った透明なガラス瓶を手で行ったり来たりさせるかのように揺らいでゆく。
希望や不安、崩れそうな思いを背負って歌う福永くんが思い浮かぶ。
声を失った青年というお題だけで何か書き物が出来そうだ。
他のバンドで言えば5150、starrrrrrr&Run Away、無題、ミ・ラ・イ・ノ・オ・ト、アルクアラウンド&エンドレスの傾向。
誰かを笑う人の数珠つなぎ、発狂してもあきらめない心、彷徨う人を照らす一対の瞳と暗がりで輝く星。
悲しみの底から這い上がろうとする物語はいつだって私を魅了する。
これらの音楽を泣きじゃくりながら何度聞き倒したことだろう。
一言でいうと「究極の沼のような絶望と犠牲の果てに生まれた希望の音楽」。
何かが変わる、私も変わるきっかけになった音楽。
- アーティスト: 雨のパレード
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The Place Has No Name/ストレイテナー
不便な便利屋の主題歌。
冷たい「名前のない」世界の中で最後に君を見つけ出すという和訳も最高。
白い世界に託されたたった一つの希望。
原色からシーグラス、覚星まで聞き倒しました。
シーグラスもまた淡い夢の中の夏のように儚くていい。
雨が降った後の海は蒼黒く畝っていて美しい。
シーグラスが波に煽られる。
私は砂の上に投げ出されたそれを透かしてみる。
夕日によって赤く染められた髪の毛とシャツ。
また次の夏と海が、白百合の香りと共に訪れる。
誰かの瞳に映る私は、一体どういった風に見えているのだろうか。
今年もまた海を見えるのだろうか。
そんな淡い期待を胸に抱いて今日も眠る。
(一部文章改訂)
「今年最後の海へ向かう」というのが何故か5月だというのが少し怖さもあって好き。
COLD DISCが大傑作だった去年の今頃。勿論今でも傑作。
ここまで惚れたのはkikUUiki以来。
「このCDは購入した時はただの冷たい=「COLD」DISCだけど、
あなたが聴いた瞬間に熱を放ち、光を浴びてGOLD DISCになるだろう」
というホリエさんの言葉は殺し文句。
おそらくこの先ずっと聴き続ける音楽。
原色から惚れます。
夢想家/Ivy to Fraudulent Game
歯車で出来た遊覧船の中にいたと思ったら実は壊れた自転車の上だった。というのは徒労の話。
歌詞がアレでも怖いぐらい好きである。続くこの曲も世界観が破格。
凍りついた寝台の上に寝かされた一人の男が見る果てのない夢。
聴いている自分と、この主人公の世界とどちらが幻なのだろう。境目が分からなくなる。
凡人の私にはとてもじゃないが思考が追いつかない。一生無理。
アルバム全体がブンブンのシングル並みの壮大な叙事詩のようだ。
醜い世界から脱出したいと望む一曲目のUtopiaから最後まで聞き倒したのは言うまでもない。
LIFE/スガシカオ
一言でいえば歩く希望。
一つだってこの世に無駄なものは存在しない。
間違いも絶望も何もかも受け入れて突き進んでいく一人の男。
強く肯定されるこの声に何度励まされたか。
無駄な努力などない。この曲があるから頑張れるのだろう、私は。
だから私は歩く。今日も自分を信じて、自分の生き方を信じて。
回り道だって立派な道だ。
- アーティスト: スガシカオ
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
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ROUTES/秦基博
テレビで紹介されていて好きになった一曲。
NHKの主題歌であり、未熟な気持ちを持った全ての人に届く応援歌。
間違っていい。はみ出してもいい。そこから何が学べるか。
青の光景は傑作であり、このアルバム収録の嘘、ディープブルー、あそぶおとなが好き。
永遠なんて嘘だ。深い底に沈む君を救う歌、もっと単純明快でいいと誘う遊ぶ大人。
あそぶおとなの対義語は学ぶ子供、ですかね?
- アーティスト: 秦基博
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at (liberty)/LAMP IN TERREN
タイトルは和訳で「元気で」。
自分が作り出した鳥籠を抜け出す主人公。
飛べることを最初からあきらめた青年。
彼を救ったのは彼自身の飛びたいと願う心だ。
鐘が鳴り、自由を手にした男の短いながらも壮大な神話。
どうしようもないほど落ち込んだ時、その強靭な音に何度でも鼓舞されたい。
いっそ、羽ばたいてから始まるサビは鳥肌もの。
イカロスは何度でも弧を描く。あきらめない人間がいる限りずっと。
今までの固定観念を吹き飛ばし、私に挑戦する心を与えてくれた一曲。
一曲前のinnocenceもいい。
このアルバム自体がBUMPを髣髴とさせるぐらいの大きな神話。
その神話に惚れたのが私だ。
まだあまり聴きこんでいないので、これから聴こう。