思考は揺らめく道化師の羽

読んだ本と琴線に触れた音楽を綴る場所。かつて少年だった小鳥にサイネリアとネリネの花束を。

本読み中級編の三冊。

本読み初心者の方へのおすすめ傑作本三冊。 - 思考は揺らめく道化師の羽

初心者向けの本じゃ物足りない、もっと刺激がほしい、少し成長したいなと思うときに読みたくなるような三冊を紹介しよう。


わたくし率 イン 歯ー、または世界 (講談社文庫)

わたくし率 イン 歯ー、または世界 (講談社文庫)


まずはこれ。川上未映子わたくし率 イン 歯ー、または世界 (講談社文庫)

この奇怪なタイトルと中身のぶっ飛んだ内容に、度胆を抜かれる、はず。

一言でいうと、永遠にぶっ放される言葉のマシンガンです。

神の子どもたちはみな踊る (新潮文庫)

神の子どもたちはみな踊る (新潮文庫)

お次はこれ。村上春樹神の子どもたちはみな踊る (新潮文庫)

表題作をはじめ、「かえるくん、東京を救う」、などどこかファンタジックなのに現実を見据えた作品が多い。

なぜならこの本が書かれた時はオウム真理教地下鉄サリン事件や震災があったから。

少しこの秋は時代背景を考えながら読んでみるのもいいかも。

もちろん、物語としても楽しめるのでおすすめ。


うつくしい子ども (文春文庫)

うつくしい子ども (文春文庫)


最後はこれ。石田衣良うつくしい子ども (文春文庫)

恋愛小説だけでなくこういった社会派の作品も書くことができるというのがこの作家の大きな強み。

この本が気に入った方は他に光 (集英社文庫)北斗 ある殺人者の回心 (集英社文庫)もおすすめ。かなりヘビーですが、読んで損はしないかと。

ドラマの原作ですので、チェックしている方もいるのでは。