思考は揺らめく道化師の羽

読んだ本と琴線に触れた音楽を綴る場所。かつて少年だった小鳥にサイネリアとネリネの花束を。

start a hare

彼女はいったい、何を作るつもりなの?
ー自分好みの「楽園」さ。

いい所だよ。
甘くておいしいさくらんぼのような果実が、たわわに実るだけの世界さ。
子猫のお嬢さんも、食べてみないかね?

ところで、いのししのおじちゃんはいったい誰?
ーおやおや。いきなり私に質問をするかね。

私はただの黒子。
彼女たちを護る、寡黙な付き人さ。
これといった役もないけど、
とても大切なお仕事なのさ。

その割に、喋ってることが多過ぎない?
ーははは!こりゃやられた!
痛いところを突くお嬢さんだねぇ。

だが、くれぐれも言葉には気をつけなさい。
自分に返ってくるかもしれないからね。
おじちゃんとの約束だよ。

a rabbit hutch

うさぎうさぎ。なにみてはねる。

くろうさぎいちわが、
ちゃいろのうさぎじゅうわを
たずさえて、
ぶたいのうえをはねまわる。

ねえねえ。
ーなんだい。

あたし、お話しするのが好きなの。
とくにおとぎばなしがいちばんすき。
今からいくつか質問するから、
こたえておじちゃん。
ーいいよ。

彼女はどうして、十羽いる仲間を人質に取ったの?

ー嫉妬していたからさ。
十羽のうさぎ達は、
一羽一羽素晴らしい特技を持っていた。
彼女はそれに比べてできそこないだと、
自分で自分を責めていたのさ。

あと、プライドが非常に高かった。
「自分より目立つものが許せない」
それゆえ歪んだ愛が、彼女にはあった。
気持ちがおかしくなってしまったのさ。

「君の瞳は、」

十文字様が泣いている。
「君の瞳は僕の鏡」。
瑠璃菊が咲く丘の下。
神に召された子どもの歌を聴いたんだ。
白狐は月を目指して飛ぶ。
朝と昼の振り子の砂糖。
月は呑まれた。太陽の代償。
金剛石は胡桃の焔。
真珠の蝶がはためく海。
螢の羽を水に透かした。

銀河鉄道:Prototype

カムパネルラ、鐘の音を持つ君へ。
銀河を駆ける蠍よ、その炎で燃やしてしまえ。
電灯は消える。ただ一人、僕を残して。
空の幕は夜鷹の翼。青白く燃えて昼を誘う。
蜂雀の涙は白鳥の首を伝い、象の鼻へと落ちる。
烏瓜と林檎。三角標を見つめる子どもたち。
無垢な瞳に惑わされ、僕は再び夢を視る。
どこまでも、青い空を目指して飛ぼう。
玉髄の海の中で泳ぐ魚。
凍りついた、竜胆の光。

あのひとはほんとうに美しいひとなんです、

世界泥棒

世界泥棒

あのひとはほんとうに美しい人なんです、わたし、ああいうひとってほかに知らないんです、
それに、あのひとは自信のないひとだから、自分の美しいことに気づかないんです、
ー世界泥棒/桜井晴也 p224

桜井晴也が生きていた。

私の人生を変えた作家のうちの一人である彼が。

新しい小説を、web公開で引っさげて。

彼の博識に支えられて生きてきた。
時には作品の難解さに苦しみ、拒み、悩み続けた。

それでも、追っかけていて良かったと思えたのは、私以外に彼の小説を好きだと答える方がいたからだ。

誇りに思う。新刊が発売されれば買いたいと思っている。

今こうして、同じ時代に生きていること。それだけでとても幸せだ。

アフィリエイトは辞めました。
私には儲け重視よりも、ここでこつこつと書いている方が性に合うようです。

上半期聞いていたものを述べるだけの日記

その線は水平線

その線は水平線

ランキングとか、順位とか、もうそういうものを目ざとくチェックするのは嫌だ。

攻撃的で、目先のことしか考えていないものには疲れてしまった。

だからもう一度、原点に振り返った。

最初聞いたとき、何て優しいのだろう、と思った。

攻撃的で、快楽と暴力が合わさっている世界からは無縁の音楽。

あるいは、澄みきった海。

夏の日差しを浴びて、透明に光る。

優しく、包み込む、そんな世界。

私はそういった世界で生きていたいと思う。

欲望にまみれ、自分らしさも失って、誰かの受け売り、
どこかで見たことがあるようなものを
見続けるのは嫌だ。

この道を

この道を

  • 小田 和正
  • J-Pop
  • ¥250

個人的に聴いていたのが、これ。

明るさも、苦しみも、すべて受け入れて生きていきたい。

好きなものを好きと貫くことしか、私にはできない。

サボテンミュージアム

サボテンミュージアム

シュート・ラヴ

シュート・ラヴ

流行りは他の人に任せておけばいい。

私は私のルールで進みたい。

雨降る夜に聴きたい歌は

雨っぽい歌を集めてみました。

湯原昌明

雨のバラード

雨のバラード

雨のパレードを聞くたび思い出すのは私だけでよろしい。

yuragi meguru kimino nakano sore

yuragi meguru kimino nakano sore

  • 雨のパレード
  • J-Pop
  • ¥250

雨の日こそ、踊りたい。
そんな日はこれ、揺らぎ巡る君の中のそれ。


カフカ/雨

雨

デジタル配信だけなのが辛いけど、好きです。対となるマネキンもよき。


GOOD ON THE REEL

雨時々僕たちまち君

雨時々僕たちまち君

雨と言えばこの人たち(公認)。


サカナクション

Ame(B)

Ame(B)

雨とつく歌は二つあるけれど、私はシンシロに収録されているBの方が好きです。何で傘を差すと風が吹くのかは、謎です。

宇多田ヒカル

真夏の通り雨

真夏の通り雨

今が聞きごろです。雨と言えば。
柔らかい雨。慈雨というのかな、恵みの雨。

そんなわけで雨っぽい歌を集めてみました。ゆっくり聞いてみればいかが?