思考は揺らめく道化師の羽

読んだ本と琴線に触れた音楽を綴る場所。かつて少年だった小鳥にサイネリアとネリネの花束を。

2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧

存在意義を指し示すだろう、今世紀最注目株の音楽。

僕の声は、消えた。 最近はAoを聴いている。元、レゾンデートル(raison d'être)。タイトルの意味は哲学用語のひとつ。フランス語で「存在理由」あるいは「存在意義」。レルエが格好良すぎて息がつまりそうです。さよならマジョリティアーティスト: レルエ…

肉体を持たぬ、視点だけの存在。

存在が消える声というものがある。 アジカンの、特にバラード曲には肉体が存在しない。彼の曲を聴いていると、性別を全く感じさせない。 気怠い声。それなのに質感はさらっとしている。近すぎず、遠すぎない場所で歌われる。 もしくはSF小説の中の登場人物の…

1+1=1

きっと、1+1は2以上の何かを併せ持っているのだ。ノスタルジア [Blu-ray]出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店発売日: 2015/03/06メディア: Blu-rayこの商品を含むブログ (4件) を見るたくさんの蝋燭の炎を見て、何を思い浮かべるだろう。それは命の暗喩だ…

軋轢から逃れる蜜蜂のように

ミツバチのささやき [DVD]出版社/メーカー: 東北新社発売日: 2000/06/30メディア: DVD購入: 1人 クリック: 199回この商品を含むブログ (182件) を見る子どものころは誰にだって思い浮かぶことがある。例えば、おじいちゃんの家と、自分の家が押し入れで繋が…