熊と踊れ。
- 作者: アンデシュ・ルースルンド,ステファン・トゥンベリ,ヘレンハルメ美穂,羽根由
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2016/09/08
- メディア: 文庫
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- 作者: アンデシュ・ルースルンド,ステファン・トゥンベリ,ヘレンハルメ美穂,羽根由
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2016/09/08
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少し違った「犯罪小説」を読みたい。
面白い外国の小説を探している。
ハードボイルドで、人間味あふれる作品を読みたい。
そんな君には「熊と踊れ」がおすすめだ。
主人公はレオナルド(レオ)、フェリックス、ヴィンセントの三兄弟。
しかし、ただの兄弟ではない。
なんと幼い時から立派な「銀行強盗」になるために、父親から猛特訓を受けた、いまだかつてない兄弟だ。
そんな残酷な運命を背負った彼ら。当然、考え方のこじれが出てくる。
父親の非常識な常識を植え付けられた兄弟たちが、大きくなって銀行強盗を企てる。
皮肉にも、かつての父親のように。
果たして勝つのはレオたち兄弟か、はたまたブロンクス警部有する警察かー。
ストーリーはあっさりしすぎているほど簡潔だが、中身が濃い。キャラも濃い。
そして、終始人間に対する愛で溢れている。
初めは上巻を読むだけでお腹がいっぱいになると思うけれど、頑張って下巻も読んでほしい。
下巻中盤、ある人物の言葉に私は涙を堪えることができなかった。
読んでよかったと心から感謝した。
しかも下巻には、読んだ人しかわからないあるどんでん返しが仕掛けられている。
そこも楽しみにしておいてほしい。
この作品が好きな人は「甘い毒」も良い。
- 作者: ルーパート・ペニー,好野理恵
- 出版社/メーカー: 国書刊行会
- 発売日: 1997/01/01
- メディア: 単行本
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なぜ「甘い毒」なのか。ネタバレを含むので言わない。それは、小説を読んでからのお楽しみということで。