思考は揺らめく道化師の羽

読んだ本と琴線に触れた音楽を綴る場所。かつて少年だった小鳥にサイネリアとネリネの花束を。

「愛は祈りだ。僕は祈る。」

好き好き大好き超愛してる。 (講談社文庫)

好き好き大好き超愛してる。 (講談社文庫)


愛のかたちは様々だ。

人は愛を唄い、愛とは祈りである。

普遍的なことを馬鹿にせず語ってくれる。

もう、本当に「良かった」としか言いようがなくて、

固い言葉では何とでも言えるんだけれど、

じんわり心が温かくなる小説というのは「星やどりの声」とか、

「マラン・マカン」とかぐらいで本当になかなかなくて、

この本に出会えたことに凄く感謝したい。

5本の指に入るぐらい好きだ。

誰かのために愛するということは、こんなにも愛しく、美しい。

ガラスのように繊細で壊れやすくて、でもとてつもなく愛しい。

石になった夜シミや、発光する寄生虫に蝕まれた知依子でさえ。

愛に決まった形なんてないということをとても分かりやすい言葉で教えてくれる。

きっと、私はやってはいけないこと(思ったことをズバズバいうこと)をしちゃったのだろう。

それをし続けてしまったんだと思う。特徴的な、非常識な言動や行動で人を傷つけた。

そんな私のような人が一人でも自分の行動を考え直してもらえれば、うれしい。

「愛は祈りだ。僕は祈る。」

一見狂愛じみた言葉だけれど、読み進めればそうじゃないって分かるはずだ。