思考は揺らめく道化師の羽

読んだ本と琴線に触れた音楽を綴る場所。かつて少年だった小鳥にサイネリアとネリネの花束を。

雑記

あるバンドマンが辿った読書の軌跡。

それは、偶然というしかなかった。彼の文章と音楽に出会った時、私は恐れ慄いた。あまりにも、今まで読んだ本や音楽と考え方が違っていたので。他のアーティストとはかけ離れた世界観を持っていたから。★十九歳の地図 (河出文庫 102B)★カッコーの巣の上で (…

ストレイテナーと小川洋子は死を悼む。

個人的な感想として、私は死というものは真っ白い光のようなものだと解釈している。それは病棟の白さ、朝日の白さ、死人の顔の白さ、などと密接につながりあっている。彼らの物語は人の死を嘆き、悲しむことに重点を置いた話が多い。それは以前にも記事とし…

心の弱さと引き換えの強靭な物語。

心が弱い人は、その引き換えに強い物語を生み出すことができる。それは他の誰にもできない素晴らしい「才能」だ。周りの悪い人に振り回されることがなければ、彼らは究極の結果を残すだろう。今、自分は人とは価値観や感覚が違うと思っている人へ。出来ない…

人を憎しみから救うために。

しがみ付くことは、憎しみや悲しみから生まれる。確かにそこから生まれる名作もある。しかし、それらは刺激が強すぎる。簡単に言えば、病み付きになってしまうということだ。もっと悲しみも深い悲しみではなく、もっと普通の悲しみだったらいいのに。喜びも…

今一度、フェスと音楽について考えてみる。

フェスが肥大している。バブル期を髣髴とさせるように、アーティストが大量に放り込まれ、規模が膨れ上がっている。もう、ここまできてしまったか。大量に溢れかえったアーティストから、自分のお気に入りを見つけることが大変難しくなっている。その原因の…

少年性を秘められた物語を探す。

少年性を秘めた作品は消費されにくい。と同時に、危うい。純粋であるがゆえに、いつ何かの衝撃に耐えかねて崩壊してしまうか分からないからだ。例えば、それはスピッツ。初期のサカナクション。現在のストレイテナー。砂糖を甘く煮詰めたような音楽。分かり…

セトリ至上主義。

セトリ(セットリスト)の選曲と、アルバムの選曲にこだわるのが昔からの習慣だ。なぜこだわるのか。単純だが、自分が好きな曲を演奏してほしいからに他ならない。だから今年、二、三のアーティストが最高傑作のアルバムを作っているので、羨ましくてならな…

消費されない作品を作るためのただ一つの決まりごと。

昔から考えてきたことがある。消費されない作品を作るために欠かせないのは、死の匂いだと思う。死の匂いがなければ、長く続く作品は作れない。ふらりとどこかに消えてしまうような儚さ。今日行ってくると挨拶をした人が、何日経っても戻ってこないような感…

ライブ後の興奮の熱が冷めやらぬ中で。

久しぶりに「ハコ」に行ってきた。そこで目にしたのは、純粋に音楽を楽しむバンドマンの姿だった。素のままの、策略とかなにも関係なしに、ただひたすら「かっこいい」を貫く姿。煙草の香りが立ちこめ、時刻を告げる青白いネオンがぴかぴかと輝いていた。天…

独白

恋愛したいけれどしたらしたらでさ、夢中になっちゃって照れくさくなっちゃうから嫌なんだよ!バーカバーカバーカ!だから片思いしかしたことないんだよ!不器用すぎてさ!面と向かって何で言えないかって?そこまで言える勇気があったら後悔してないよ!本…

本を手に取る

夏の図書館は骨の張り付くようなにおいがする。多分消毒液の香りだろう。飛水、パラレル、流跡を借りる。長いこと読みたかったこちらあみ子を読む。新刊もあったな、この作家。川上未映子の水瓶の女の子が砕けてしまうシーンが凄く良かった。小野正嗣を読み…

私の人生を変えた究極の音楽7選。

あちこち他の曲の感想を書いていたり書き直した文章もありで長くまとまりがまるでない雑記ですが、それでもよろしければどうぞ。 シーラカンスと僕/サカナクションミスチルの深海とはまた別の傑作。灰色のビル、窒息しそうなニュース、夜の深く冷たくて暗い…

あったら欲しいバンドグッズ、独断と偏見にて。

フレデリック柄ビデオテープ型マステ(SPAM生活&リリリピートver)KEYTALKのアンティーク人形@スターリングスターver.雨のパレード雨傘@stage&new place ver・(おそろいでレインブーツ付き)サカナクション@シーラカンスくんのでっかいぬいぐるみ付き…

声が消え失せた青年が遺せるものは?

腕を失ったピアニスト。文字を書くことができない小説家。声を失った音楽家。もし、あるはずだったものが根こそぎ奪われたのなら、その人の価値はいったい何で測るのだろうか。その人が残してきた作品だろうか。はたまた、その人の人間性だろうか。 雨のパレ…

鋼鉄の翼と心臓を授けられし者。

神話を読むとき、私はもし彼らがこの時代に生きていたら何を考えるのだろうと想像する。今の時代を神は嘆くのだろうか。はたまた、喜び嘲るのか。その神になったかのような感覚を抱くことができるのがat (liberty)だ。悲劇をもろともせず、鋼鉄で出来た心臓…

自分の経験を忘れない。

自分が手に入れて感じた体験は忘れずにメモしておく。海は光っていただろうか。どの色の花が好きか。空の青さはどうか。夜の匂いはどうだろうか。それらを忘れずにメモしておく。想像力をかきたてる作品を覚えておく。目の前にあるイメージに敏感になり、足…

お金をかけずに頭を使う方法。

とにかくお金が無い。そんなときに一番役に立つ方法がある。想像することだ。自分に今、何が必要か。お金以外のことをじっくり考える。将来のこと、好きなこと、わくわくすることをひたむきに考える。ばかばかしく見えるけれど、後から振り返ってみるとそれ…

枯れた花は自らの手で咲かせればいい。

人は自分が気づかないうちに、何かを押し付けてしまう。迷惑であることも知らずに、自分の中の言いたいことを、好きなことを押し付けてしまう。本人にそのつもりはなくても、他人から見ればそれは押し付けがましいことだ。 愛は、人に押し付けるものではなく…

拝啓、ゴッホ様。

そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります (講談社文庫)作者: 川上未映子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/11/13メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 93回この商品を含むブログ (78件) を見る 苦しい時ほど読んでもらいたい本がある。いや、この一行だ…

皮肉屋と言われたのなら、少し説明を加えればいい。

皮肉屋だとよく言われる。自分ではそう言った覚えは全くないのに、気が付いたら周りを困らせている。私にとっては面白いものでも、周りの人にとっては不快なことも多々ある。「論理的ですね」と「皮肉屋ですね」というのは同じ意味だ。もしかすると皮肉と哲…

pinterestが好き。

最近はもっぱらPinterestにいる。詳しくはこの画像をチェックしてほしい。Pinterestの概要が一枚の絵で分かるインフォグラフィック | infographic.jp − インフォグラフィックス by econte 好きなものをただひたすら貼り付けている。ただそれだけのSNS。なの…

あなたは本を一冊も読まないような愚かな人にならないでほしい

私が生きてきて一番痛切に思うことがある。 それは、「本をジャンル関係なしに読んでおくべきだった」ということだ。 子どものころからもっとたくさん本を読んでおけばよかった。 面白い本や、人生を変えてくれる素晴らしい本に一冊でも多く出会うべきだった…

初めまして。

初めまして。鶯原千鳥(うぐはらちどり)と申します。 このたび、ブログを作ることにしました。 よろしくお願いします。 実用的な本と自分が好きな音楽について選んで書いていけたら良いと思っています。 あくまでもここで取り上げている音楽や本は個人的に…